こんにちは!苅草学院五反野校です。
『読書の秋』企画・五反野ビブリオ2022より、第三弾をお届けします。

【生物はなぜ死ぬのか】
著/小林武彦
出版/講談社
人生100年時代といわれる。だが、自分も高齢者の仲間入りをし、体力は少しずつ衰え、細かい字を読むのも一苦労、大きい声で授業を続けたせいで耳も遠くなった。近しい人が亡くなったりすると、いよいよ自分にもお迎えがと思うこともある。「死」はだれにでもくるとは言え、若いうちはそんなことは考えない。時間は有限なのにそういったことも頭にはないのが普通だ。
筆者は生物学者、進化とDNAという視点から多少こみいった記述はあるものの、「死に対する漠然とした不安」は「ターンオーバー」や「多様性」という未来につながる「希望」で語られる。学院の創設者苅草は、フランスの詩人の「教えるとは希望を語ること、学ぶとは誠実を胸に刻むこと」という一節を座右の銘にしていました。こういう世の中だからこそ我々もまた子どもたちに「希望」を語らなければと強く思う一冊です。
次回は9月13日投稿です。お楽しみに。
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