筆塚開眼法要
平成18年11月3日筆塚開眼法要が行われました
筆塚とは、役目を終えた筆に感謝し、それらを供養するためにつくられた塚のことです。古く中国から伝わったもので、書の達人や文豪が残した筆塚は日本にもいくつかあります。
生徒のみなさんも、使い切った筆記用具があったら、自由に筆塚を訪れ、感謝の心をもって筆塚に納めてください。
生徒のみなさんも、使い切った筆記用具があったら、自由に筆塚を訪れ、感謝の心をもって筆塚に納めてください。
理事長 苅草國光先生の筆塚に寄せる思い
この筆塚を見て、何と言っても目を引くのはその形です。まず一番上にあるのは、「毛筆」です。これは、中国から日本へ伝わった「漢字文化」を象徴しています。次にあるのが「鉛筆」です。これは「学問」「学習」の象徴です。学院創生期の子どもたちの「勉強したい」という思いと、苅草先生の私教育にかける情熱を表しています。さらに、台座の上には「万年筆」も置かれています。テレビに代表される映像文化が氾濫し、携帯電話による文字文化の崩壊が危惧される中で、文字文化の大切さを3本の筆が表しています。その上の「巻紙」には、苅草先生の私教育に携わって生きてきたことに対する感謝の言葉が記されています。巻紙は紙が尽きることなく続くので、私教育への思い・感謝が永らく続いていくようにとの祈りが込められています。
苅草学院・勁草学舎では、この筆塚開眼を機に、学べることへの感謝、ものに対する感謝の心を育む行事を開催したいと考えています。
吉祥院の筆塚を訪れてみましょう
真言宗豊山派の寺、正応元年(1228年)の創建。
江戸時代には多くの末寺・門徒を抱え、区内でも18ヶ寺を数えています。
幕府から朱印地5石を与えられ、正月、大僧正が江戸城に登城する際
に使われた、葵紋のついた綱代駕籠もあります。