#五反野ビブリオ2022【05-絵のない絵本】

こんにちは!苅草学院五反野校です。
『読書の秋』企画・五反野ビブリオ2022より、第五弾をお届けします。

【絵のない絵本】
著/ハンス・クリスチャン・アンデルセン
編、訳/大塚勇三
出版/福音館書店

貧しい絵描きの若者に、月が自分の見てきた様々な地域の様々な人間たちの様子や出来事を伝えていく、というストーリーです。そこには月の、人間に対する慈愛に満ちた想いが詰まっています。
初めて読んだときは、中学生くらいのころでした。当時は、淡々と進んでいく短編物語の羅列のようで、あまり面白いとは感じませんでした。その後大学生くらいのときにまたふと読みたくなって手に取りました。そのときは、月に語りかけられる絵描きの気持ちで読んでいました。読み方が自然と変わっていて、初めて面白いと感じました。
そしてそこからさらに数年経って読んだとき、今度は語りかける月の視点で物語に入り込んでいました。そのときに何となく、月を通して作者は人が好きなんだなと感じたことを覚えています。
読んだことがない人は是非1回目を、かつて読んだことがあるという人は2回目を、そして最近読んだという人はまた少し時間をおいて読んでみてください。自分自身の新しい発見があるかもしれません。
いつか、それぞれの物語に挿絵を作れたら。そんなことを思いつつ、最近また手に取っています。

 

 

次回は9月20日投稿です。お楽しみに。